本サイトの背景
拡張現実感(以降「AR」とする)技術は、現実空間にデ ジタル情報を重畳表示し提示する技術です。従来広く用いられていた紙面の手順書の代わりに、この技術を適用することで、様々な作業の効率(早さ・正確性・理解のしやすさ・負荷など)を改善できることが知られています。近年、優れたAR用ハードウェア技術が登場し、ARアプリケーション開発ソフトウェアやサービスと組み合わせることで、容易にARシステムが開発出来るようになりました。 しかし、システム製作においては、ARシステムを利用する作業者に対してどのように作業情報を分かりやすく伝えるかを設計する「AR情報デザイン」を適切に行わなければ、作業支援に十分な効果は期待できません。本サイトでは、全ての利用者(システム設計者)が一定以上の効果を持った高品質なARシステムを作成可能になることを目指しています
※現在、本サイトが最終的に出力するXMLファイルの利用先はございません。そのため、ご自身のAR作業支援システムの設計の参考にご利用下さい。
本サイトで作成できる
AR作業支援システム例
ARシステムにおいて作業者に提示される情報の構成
メインパネル
作業者が作業を完遂する上で、必要最低限の情報をテキストや画像、動画を用いて提示します。(作業者は作業環境中、もしくは身体の周辺に配置して作業を実施することができます。)
補助情報
作業者が作業を効率的に完遂する上で、補助となる情報を3Dモデルやアニメーションなどのコンテンツを用いて提示します。(本サイトでは、この補助情報として適した情報提示手法の選定を補助します。)
AR作業支援システム作成における本サイトの立ち位置
本サイト利用者は、作業手順書をもとに特定の作業の支援を目的としたARシステムの情報デザインを行います。そして、その情報デザインの結果をまとめたものを、その後のコンテンツ編集ツールやARアプリケーションプラットフォームで用いるためのXMLファイルとして出力します。
- 入力:作業手順書の内容
- 出力:XML形式のファイル
AR情報デザイン
これまでに作業支援を目的とした情報提示手法はさまざまに開発されてきました。本サイトでは、利用者は対象作業の中の細かな手順ごとに、そのたくさんある情報提示手法の中から適切な手法候補を推薦します。利用者はこの候補の中から最適なものを選択します。これを対象作業全体で実施します。
情報提示手法で用いられる3Dモデルやアニメーションのファイル登録や位置姿勢拡縮情報の入力については、コンテンツ編集ツールで行われます。
AR作業支援システム作成における対象利用者の立ち位置
- 対象利用者:
手順書からARシステムを作成したいと考えている人々。もしくは、手順書作成者からAR作業支援システムの情報デザインし、システム開発を専門家へ依頼しようと考えている人々。 - ARシステム開発者:
情報デザインされた資料をもとにUnityやDynamics 365を用いてAR作業支援システムの開発を行う方々 - AR作業支援システム利用者:
作業現場で働く人々(作業者)