ここでは、2つのステップを経て、「➀タスク分解」で分解した各サブタスクに対して利用可能なトラッキング技術について検討する。

下記の(1)(2)の選択をページ下部の情報デザイン表を利用しても良い。(利用後、「一時保存」を押下してください。)
(1)タスク全体(全てのサブタスク)に対して、下記の表を参考に作業に使用するHMDのトラッキング自由度を決定(システムがHMDの位置・姿勢情報を逐次検出するための自由度として、「3次元位置+3次元姿勢」・「3次元位置のみ」・「3次元姿勢のみ」・「N/A(なし)」の4種類から選択)する。
(2)サブタスクごとに、その種類に応じて、「対象物」や「指定位置」の登場するオブジェクトの数に注意し、下記の表を参考に、オブジェクトトラッキングの種類を決定(「HMD基準型」・「世界座標系基準型」の2種類から選択)とその自由度を決定(「3次元位置+3次元姿勢」・「3次元位置のみ」・「3次元姿勢のみ」・「N/A(なし)」の4種類から選択)する。

 

ユーザトラッキング:代表的なHMDの利用可能なトラッキング自由度一覧

代表的なHMD 利用可能なトラッキング自由度
HoloLens V1/V2
3次元位置+3次元姿勢
Magic Leap
3次元位置+3次元姿勢
Google Glass V1/EE2
3次元姿勢のみ

 

オブジェクトトラッキング:代表的な技術の利用可能なトラッキング自由度一覧

代表的な技術例 オブジェクトトラッキングの種類 利用可能なトラッキング自由度
HMDのカメラから(オブジェクトに貼られた)AR(矩形)マーカーの検出・認識を行う場合 HMD基準型 3次元位置+3次元姿勢
HMDのカメラから(オブジェクトに貼られた)小球マーカーの検出・認識を行う場合 HMD基準型 3次元位置のみ
HMD以外の他のカメラから(オブジェクトに貼られた)AR(矩形)マーカーの検出・認識を行う場合 世界座標基準型 3次元位置+3次元姿勢
(オブジェクトのトラッキングは行えない場合) - N/A(なし)


具体例:以下の条件もとでARシステムを実装する場合

条件

・ユーザトラッキングについて

- HoloLensの機能を使用し、常にHMDの3次元位置+3次元姿勢情報の取得を可能とする。

・オブジェクトトラッキングについて

- 初期配置のブロックにおいて3次元位置+3次元姿勢情報の取得を可能とする。

- その後のブロックにおいてトラッキングは行われずN/A(なし)として扱う。

- 土台は世界座標系に固定されるため、常に3次元位置+3次元姿勢情報の取得を可能とする。

各サブタスクにおけるトラッキング自由度

手順 サブタスクの内容 サブタスクの種類 ユーザ
トラッキング
オブジェクトトラッキング
1 青色のブロック(2×4)を手に取る。 オブジェクトの選択 3次元位置

3次元姿勢
対象物:青色ブロック(2×4)

 

- 種類:HMD基準型,  自由度:3次元位置+3次元姿勢

2 青色のブロック(2×4)を、土台の左端から5マス、下端から3マス空けて土台上に設置する。 オブジェクトの設置
(設置方法説明が不要)
対象物:青色ブロック(2×4)
- 種類:HMD基準型,  自由度:N/A
指定箇所:土台上の指定のマス
- 種類:HMD基準型,  自由度:3次元位置+3次元姿勢
3 青色のブロック(2×2)を手に取る。 オブジェクトの選択 対象物:青色ブロック(2×2)

 

- 種類:HMD基準型,  自由度:3次元位置+3次元姿勢

4 青色のブロック(2×2)を、設置済みの青色のブロック(2×4)左端から4マス、上端から2マス空けて土台上に設置する。 オブジェクトの設置
(設置方法説明が不要)
対象物:青色ブロック(2×2)
- 種類:HMD基準型,  自由度:N/A
指定箇所:土台上の指定のマス
- 種類:HMD基準型,  自由度:3次元位置+3次元姿勢
5 黄色のブロック(2×4)を手に取る。 オブジェクトの選択 対象物:黄色ブロック(2×4)

 

- 種類:HMD基準型,  自由度:3次元位置+3次元姿勢

6 黄色のブロック(2×4)を、設置済みの青色のブロック(2×4)右端から4マス、下端から2マス空けて土台上に設置する。 オブジェクトの設置
(設置方法説明が不要)
対象物:黄色ブロック(2×4)
- 種類:HMD基準型,  自由度:N/A
指定箇所:土台上の指定のマス
- 種類:HMD基準型,  自由度:3次元位置+3次元姿勢
7 赤色のブロック(2×4)を手に取る。 オブジェクトの選択 対象物:赤色ブロック(2×4)

 

- 種類:HMD基準型,  自由度:3次元位置+3次元姿勢

8 赤色のブロック(2×4)を、設置済み青色のブロック(2×2)と黄色のブロック(2×4)の上に設置する。 オブジェクトの設置
(設置方法説明が不要)
対象物:赤色ブロック(2×4)
- 種類:HMD基準型,  自由度:N/A
指定箇所:青ブロック(2×2)と黄色ブロック(2×4)の上
- 種類:HMD基準型,  自由度:3次元位置+3次元姿勢

 

情報デザイン表
ユーザトラッキングの自由度:
手順 サブタスクの内容 サブタスクの種類 オブジェクトトラッキング 情報提示方法 操作
行を下に追加()、行の削除()、下の行との入れ替え()
1対象物: